2)父の涙

祖母が可哀そうにと言って清子の留守に真昼を抱きしめてくれたことがある。 中学の入学式が終わってずっと経った頃だった。 祖母の部屋は玄関横にあり、清子とは反対にいつもきれいに整頓されていた。 祖母は清子のことをいつも下作だ下作だと言っていた。 最初は意味がわからなかったのだが、どうも下品だということだったらしい。 清子は手先が器用で自分の洋服はもちろん真昼や妹の服もよく縫ってくれた。 …

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1)頬にかかる雪

雪はいつの間にか吹雪になろうとしていた。 今年最後の集金のために坂道を上っていく清子の後姿が小さくなるのを見送ってから30分経っていた。 制服のコートに雪が絶え間なく落ちては消えていく。 空き家の軒先で待っている真昼の足元に黒い猫がすり寄ってきた。 「ごめんね。何も持っていないの」と真昼は両手をポケットから出して見せた。 トパーズ色の瞳で真昼を一瞥し猫は去りかけたが、振り向いてじっとま…

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ありがとう☆スペースワールド

観覧車など待ち時間が結構ありましたが、ザ・グランド・フィナーレに相応しく賑わっていました☆ たくさんの楽しい素敵な想い出をありがとうございました♪ 「今年のクリスマスマスは今年だけ♪」の横型ポストカード100枚がお役に立てて嬉しかったです☆

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『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

ノラ・ジョーンズを最初に知ったのはクロスワードパズルででした☆ 全てのマスを埋めてヒントマスの1文字ずつを繋ぎ合わせた最終的な答。 それからまもなく映画館で観た『マイ・ブルーベリー・ナイツ』は、 ほっこりと温かくなり、希望が体中に満ちてくる不思議で素敵な映画でした☆ 映画館を出た後に無性にブルーベリーパイが食べたくなり、ケーキ屋さんを探したのを憶えています。 ノラ・ジョーンズの声も曲も…

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毛玉コート

門司港ホテルは10数年前のクリスマスに宿泊した時以来でした。。。 今回の個展で親しくなった方からランチを招待いただきました☆ 個展中に読んでいた文庫の寺山修司『ポケットに名言を』がきっかけでした☆ 話しかけてくれた素敵な女性が寺山修司は好きだけど、その本は読んでいないとのことでした。 遠慮されるのを「もう読んでしまったので、よろしかったらどうぞ」と貰っていただきました。 『ラ・ラ・ラン…

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『ターナー、光に愛を求めて』

ターナーのイメージがいい意味で見事に裏切られた作品でした☆ ターナーがコリン・ファースのような人だと今までずっと思い込んでいたので違いにまず驚きました☆ 一緒に観た友人は芸人コンビBのHに似ていると言っていましたが…… 嵐の中の無謀な挑戦、あの迫力ある絵の誕生秘話は鬼気迫るものがありました☆ 父親との信頼関係、反する自分の妻や娘たちとの不協和音、旅先で出会った愛、当時の画家たちとの交流、…

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テディラビット『うさ丸くん♪』

テディベアならぬテディラビットを無謀にも型紙なしで自分勝手に創ってみたのは、 うさぎグッズのコレクションをしている友人の誕生日プレゼントにでした☆ 外国製のブランド物は持っているらしいので、これも一興かも?とちょっとした悪戯心からでした。 「大切にとってあるよ」というので「うさ丸君に会いたいな」と言うと持ってきてくれました♪ 10数年ぶりの懐かしい再会もつかの間、反省点も出てきました☆ …

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